2018.7.4

大賞受賞者はルーヴルで展示!
全国規模学生向けアートコンペ
「学展」が応募受付中。
WEB申込は8/1まで

1950年の設立以来60年以上もの間、アーティストを志す学生たちの登竜門として機能してきた学生のためのアートコンペ「学展」。大賞受賞者にはルーヴル美術館の地下にあるカルーゼル・ド・ルーヴルで作品を展示するチャンスが送られる。

salon des beaux artsの様子
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 日本学生油絵会は、学生油絵の振興、作品の保存、学生絵画の国際交歓、文化の向上に寄与することを目的に、安井曾太郎、西田信一、猪熊弦一郎、林武、脇田和、鍋井克之、寺内萬治朗、須田国太郎氏の8人によって1950年10月に設立された。同年、「全日本学生油絵コンクール」として日本最初の学生油絵コンクール展を開催。以来60年以上の歴史を誇り、今日においても「学展」として、コンペと入賞作品の展覧会が毎年欠かさず開催され、美術界の登龍門として知られている。

第67回(2017年)学展大賞受賞者の宍戸琴美と、ゲストアーティストののん

 そんな学展の第68回の募集が始まっている。本コンペでは油絵、彫刻、工芸版画、デザイン(イラスト、アニメ)デジタルの分野からもっとも優秀な作品1点を選び賞状を授与。そして大賞受賞者には150年を超える歴史を持つフランスの美術団体「サロン・ド・ボザール」に参加し、パリ・ルーヴル美術館の地下にあるカルーゼル・ド・ルーヴルで展示する機会を与えられる。

 パリだけではなく、大賞受賞者は新宿区主催の夏の一大アートイベントである新宿クリエイターズ・フェスタと、毎年秋に渋谷駅で開催される、渋谷区後援のアートイベントである渋谷芸術祭といった都内の展示にも参加することができる。なお、大賞以外の入選作も新宿クリエイターズ・フェスタにて展示することができる。

 また、今年は審査員も一新。フランス・国民美術協会(SNBA)名誉副会長を務める洋画家の赤木曠児郎をはじめ、作家・演出家・画家の大宮エリー、ギャラリーTARO NASU代表で岡山芸術交流 2019の総合ディレクターを務める那須太郎が新たに審査員に加わった。アーティストユニットEnlightenment代表を務めるアーティストのヒロ杉山、株式会社れもんらいふ代表のアートディレクター・千原徹也、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉の3名は続投し、計6名が新たな才能の審査にあたる。

 

 応募作品が一堂に会する「第68回 学展」の会場も刷新。今年は東京・汐留のTOLOT/heuristic SHINONOMEにて開催される。この巨大なアートスペースに、どのような作品が集まってくるのか期待したい。

TOLOT/heuristic SHINONOME

 今年の郵送申込締切は7月16日、ウェブ申込締切は8月1日。詳細はウェブサイトを参照してほしい。