「学展」は初代会長・安井曾太郎らによって1950年10月に設立された日本学生油絵会が主催。同年より「全日本学生油絵コンクール」としてスタートして以来、60年以上の長きにわたって開催され、池田満寿夫をはじめとする、多くの才能あふれるアーティストの登龍門となってきた。
67回目となる今回は、新たにデジタル部門を新設。近年増えている、デジタル・グラフィックの作品を募集し、油絵などの伝統的な作品とは異なる、若手アーティストならではの表現を募る。また、「新宿クリエイターズ・フェスタ2017」や「渋谷芸術祭2017」といったアートイベントとも連携し、学展の受賞作品を特別出品する試みにも注目だ。
また受賞作品の一部は、150年を超える歴史を持つフランスのサロン「Salon des Beaux Arts 2017」に出品。同サロンは、フランス歴代大統領が後援する唯一の団体で、歴代会員にはマティス、藤田嗣治、横山大観などの歴史的なアーティスト名を連ねている。展示会場は世界でもっとも多くの人が訪れる美術館、ルーヴル美術館。
このほか特別奨励賞(1点)、優秀賞(4点)、入賞(約60点)、賞候補入選、入選なども用意されている。
審査員を務めるのは、土方明司(平塚市美術館館長代理)、須山秀一(美術評論家・デザイナー)、千原徹也(株式会社れもんらいふ代表アートディレクター)、岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)の4名。
出展資格は幼少部・小学部・中学部・高校部・大学・専門部・一般部と幅広く、絵画、彫刻・工芸、版画・デザイン・イラスト、デジタルといった多様なジャンルが設けられているので、興味のある方はこの機会に応募してみてはいかがだろうか。
詳しい応募要項などは学展公式サイトをチェックしてほしい。