学生アート・デザイン展「学展」が作品募集 大賞にパリデビュー

油絵を中心に彫刻や工芸などの学生による作品を展示する「学展」の募集がはじまっている。webサイトでの申し込みは7月31日まで、作品の直接持ち込みは8月1日、2日の2日間。今年の大賞受賞者には、パリにある「パリ日本文化展示施設:MaisonWa」での展示の権利が与えられる。

第66回学展の作品募集ポスター

 学展は、学生油絵の振興や作品の保存、国際的な交流や向上に寄与することを目的に、1950年の「全日本学生油絵コンクール」以来、日本学生油絵会によって毎年開催されている。1960年にはアメリカでも開催され、版画家・映画監督の池田満寿夫を輩出するなど、多くのアーティストの発掘に貢献している。

 応募は、幼少部・小学部・中学部・高校部・一般部と、学生を中心とした幅広い年代が可能。油絵作品を中心に、彫刻や工芸、版画、デザイン、イラストの作品を受け付けている。

 第66回となる今年は、新たな審査員に、れもんらいふ代表でアートディレクターの千原徹也と、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉の2名を迎え、美術評論家でデザイナーの須山秀一と、平塚市美術館館長代理の土方明司の4名で審査を行う。入選作品は、8月16日〜19日、シアター1010(東京、北千住)で公開。また、大賞受賞者には、パリにあるクール・ジャパン機構サポートの「パリ日本文化展示施設:MaisonWa」での展示の権利が与えられる。

 同年代の作品が一堂に集まる本展は、ほかの学生の作品を知る貴重な機会となる。応募を通して、ぜひ刺激を受けてほしい。

大賞受賞者が展示の権利を与えられる、「パリ日本文化展示施設:MaisonWa」の様子

編集部

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