昨年9月に葛飾北斎作品のデジタル画像のNFTを発売した大英博物館が、所蔵するJ. M. W.ターナーの絵画作品20点をNFTとして販売することが伝えられた。
The Art Newspaperによると、今回の販売は昨年に引き続き、フランスのブロックチェーンプラットフォーム「LaCollection」と提携したもの。出品作品は、1958年に亡くなったクリスティーズの元会長、ロバート・ワイリー・ロイドが同館に遺贈したコレクションから選ばれるという。
これらのNFT作品は、9点の「ウルトラレア」(2エディション、うち1エディションは大英博物館に帰属)、7点の「スーパーレア」(10エディション、うち1エディションは大英博物館に帰属)、4点の「オープンエディション」(48時間で最大99エディションを販売)の3種類によって構成。販売開始価格は、オープンエディションの799ユーロ(約10万5000円)からウルトラレアの4999ユーロ(約65万5000円)までとなる。
ウルトラレアとオープンエディションは、すでに北斎のNFTを購入したユーザーを対象にしたプライベートセール(2月8日〜9日)において販売。一般販売は、2月9日〜3月4日に行われる。
北斎のNFTと同様に販売益の割当率は明らかにされていないが、大英博物館が受けとる販売益の割合はLaCollection社の「ライセンスポートフォリオにおいてもっとも高いもののひとつ」だという。
なお北斎のNFTは、2エディションのウルトラレアが5000〜7000ユーロ相当の価格で落札されており、1万エディションのコモンが400ユーロで販売されている。同シリーズのプライマリー販売は1月31日まで。