イギリス最大級のアートフェア「フリーズ」が、10月に開催予定のフェアに関するレターを出展者に送付した。
「The Art Newspaper」によれば、10月初旬に開催を予定している「フリーズ・ロンドン」と「フリーズ・マスターズ」は、規模を縮小してひとつの会場で開催予定。中止を余儀なくされた場合は、すべての出展ギャラリーに出展料を全額返金するという。
また、会場入口に赤外線体温計を設置し、デジタルチケットを導入するなどの新型コロナウイルス感染防止対策も実施。カフェや化粧室などの公共の場所を再設計し、会場には追加の入口と出口も設けられる予定だ。
同フェアはこのレターで、「昨年と同じ人数のファーストエントリーVIPを迎えるために、出展者から招待された来場者を優先入場させ、また時間指定の入場も導入する」としている。フェアの恒例であり、地元のギャラリーや組織と連携した「フリーズ・ウィーク」も開催予定だが、今年はロンドンとヨーロッパのアートシーンに焦点が絞られる。
なお、9月に開催予定だった世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」は、新型コロナの影響を免れず中止となることを決定した。縮小したフリーズは無事に開催できるのか、注目したい。