クラウドファンディングサービスを運営するCAMPFIREは、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営するさとふるの協力のもと、奈良県による「奈良のふるさと文化財応援プロジェクト」のサポートを開始した。
奈良県内の文化財にかんする全37事業のうち、第1弾として7事業の支援受け付けが「CAMPFIRE」の特集ページ上でスタートしている。寄付金(事務手数料等を除く)は県の通常の補助に上乗せして文化財の所有者に支給される仕組みとなっており、文化財の保存・活用に使える資金そのものを純増させる取り組みだ。

持続可能な保全体制の構築を目指して
奈良県には歴史ある建造物や美術工芸品、史跡、無形民俗文化財など貴重な文化財が数多く受け継がれてきた。しかし、その保存や継承には建物の補修や防災設備の整備、祭具・衣装の維持など継続的な費用が必要であり、少子高齢化による担い手不足も重なって大きな課題となっている。
クラウドファンディングの導入により、特定の使用目的に共感した個人が全国から支援を行える環境を整えることで、資金のみならず地域への関心や次世代への継承意識といった非金銭的な価値の創出も目指す。既存の行政予算の代替ではなく、保存活用資金を純増させる持続可能な保全体制の構築が本プロジェクトの背景にある。
さとふるクラウドファンディングとは
「さとふるクラウドファンディング」は、ふるさと納税の仕組みを活用し、寄付金の使途に応じた事業を立ち上げて寄付を募るクラウドファンディング型ふるさと納税サイトである。
支援者は具体的な使途から寄付先を選択できるほか、自治体への応援メッセージの投稿や集まった寄付金額をリアルタイムで確認することができる。また、寄付者は手続きにより所得税の還付や個人住民税の控除を受けることが可能だ。両社は自治体に対する事業企画のアドバイスや記事制作支援も協力して実施しており、本事業においても「さとふる」「CAMPFIRE」双方のサイトから寄付の申し込みが行える。
第1弾企画について
全37事業のうち第1弾として開始された7事業では、奈良県内に受け継がれてきた国指定・県指定の貴重な建造物、美術工芸品、民俗文化財、史跡が対象となっている。
具体的な取り組みとしては、由緒ある神社本殿の解体修理や、火災から文化財を守る最新の防災設備整備、伝統祭礼における用具の新調、歴史的名刀の研磨など、幅広い分野の保全・整備事業が含まれる。なお、第2弾以降のプロジェクトについても順次公開される予定だ。






















