現在計画されているグッゲンハイム・アブダビとザイード国立博物館に加え、アラブ首長国連邦(UAE)の首都・アブダビでは新たにふたつの美術館が建設されていることが報じられた。
The Art Newspaperによると、この新しい計画は11月17日に開催されたアートフェア「Abu Dhabi Art 2021」のプレビューでアブダビ文化観光局のチェアマンであるモハメド・カリフ・アル・ムバラクによって発表されたもの。新しい美術館は「すでに建設中」であり、サディヤット島に計画されていた、安藤忠雄とザハ・ハディッドが設計したふたつの初期プロジェクトとは異なるという。
アル・ムバラクはThe Art Newspaperに対し、「アブダビでは、文化に投資するという非常に明確で意識的な決定がなされた。文化への投資は建物だけではない。施設、音楽プログラム、学校のカリキュラムなど、ソフト面とハード面の両方のインフラに投資している」と述べている。
アブダビの北端に位置するサディヤット島では、文化、商業、住宅、レジャーなど様々なプロジェクトが開発されており、今後はアブダビの文化的な中心地となることが期待されている。
島の文化地区には、ルーヴル美術館の分館としてルーヴル・アブダビが2017年にオープン。加えて、フランク・ゲーリー設計のグッゲンハイム・アブダビやフォスター+パートナーズ設計のザイード国立博物館などの主要な美術館が建設されている。
アブダビ文化観光局は今年9月、グッゲンハイム・アブダビが2025年に開館することを発表。ザイード国立博物館の開館時期はまだ明らかにされていない。