ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターを務めるプラダは、2026年春夏ウィメンズ&メンズ広告キャンペーン「I, I, I, I AM… PRADA.」を発表した。アメリカ人アーティストのジョーダン・ウルフソンとのコラボレーションによる本キャンペーンは、同シーズンのコレクションを「再解釈」するという形式をとり、写真・映像の両メディアで展開される。
ウルフソンはアニマトロニクス、ロボティクス、バーチャルリアリティ、ホログラフィー、デジタルアニメーション、壁面インスタレーションなど多様な媒体を用いた作品で知られる現代アーティスト。現代文化やイメージに飽和した社会を主要な参照点としながら、鑑賞者の知覚とテクノロジーの関係を問い続けてきた。今回のコラボレーションは、ビデオアートを出発点とするウルフソンにとって、2017〜18年の《Riverboat Song》以来となる映像表現への回帰となる。

キャンペーンのビジュアルでは、ウルフソンが制作した名称のない夢幻的なクリーチャーが登場し、キャストと同一フレーム内で相互に作用する。これらは「複雑な視覚表現によって定義された非現実的な存在」として位置づけられ、想像力を具体的な形として可視化することを意図している。
一連のスティル・イメージはショートフィルムへのティザーとして機能する。フィルムのなかでキャストたちは「I, I, I, I am…」というマントラを唱えるが、その言葉はあえて未完のまま残されており、宣言と同時に問いとして機能する構造をとる。プラダは本キャンペーンについて、「アイデンティティや存在の多様性、そしてプラダという存在がどのように認識され、再認識されうるかを問うもの」と説明している。

なお本キャンペーンの出演者はジョン・グレイシャー、レヴォン・ホーク、ニコラス・ホルト、ダムソン・イドリス、キャリー・マリガン、ハンター・シェイファー、リウ・ウェンの7名で、前回と同一のキャストを起用。これは再解釈であり、再想像であり、プラダに内在する多元性を映し出す試みだという。撮影はアン・コリアーが担当し、オリヴァー・ハドリー・パーチによるイメージも組み込まれている。キャンペーン・クリエイティブ・ディレクションはフェルディナンド・ヴェルデリが手がけた。

























