訪日客には「二重価格」
財務改善の具体策として、入館料制度の抜本的な見直しと集客戦略の強化も図られる。
そのひとつが、二重価格の導入だ。 多様な鑑賞機会を持続的に確保する観点から、各館における入場料の引き上げとともに、日本居住者向けとインバウンド(非居住者)向けで異なる料金を設定する「二重価格」の導入が本期間中に実施される。
また入館者数の拡大も大きな指標となる。将来的な目標として、国立美術館全体で1000万人、国立博物館全体で1200万人の入館者数達成を目指す。これは、メトロポリタン美術館(550万人)やオルセー美術館(375万人)など海外主要館の入館者数を視野に入れた設定だ。
今回の中期目標では、少子高齢化・人口減少による税収減少を見据え、国立施設が自律的に「稼ぐ」組織へ変わることが強く求められていると言えるだろう。文化の公共性と経済的自立をいかに両立させるのか、各館の具体的な経営手腕が問われる5年間が始まる。
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