第3回 絹谷幸二芸術賞、大賞に浅野友理子。奨励賞に大東忍、審査員特別賞に松元悠【2/2ページ】

 奨励賞を受賞した大東忍は1993年愛知県生まれ。愛知県立芸術大学大学院修了。これまで「VOCA展2024」VOCA賞などを受賞。語られにくい過疎地や住宅街などを訪れ、主に夜の風景を木炭で描く。盆踊りやその土地の身体記憶をモチーフに、深いモノクロームの画面を構築する作風は、風景画のあり方そのものを問い直す新たな視座を提示している。

大東忍

 さらに今回新設された審査員特別賞には松元悠が選ばれた。松元は1993年京都府生まれ。これまで「アートアワードトーキョー丸の内2018」a.a.t.m.2018三菱地所賞などを受賞。法廷画家としての活動の傍ら、事件現場やその周縁での経験や想像をもとにリトグラフへと再構築。その巧みな描写力が注目されている。

松元悠

 式典では、受賞者にそれぞれ賞状と賞金(大賞100万円、奨励賞50万円、審査員特別賞30万円)、および副賞の画材が贈呈された。次代の絵画表現への期待を背負った受賞作家たち。国内外の展覧会や芸術祭など、その今後の活動にも注目したい。