東京・池袋に「アニメ東京ステーション」がオープンした。事業主体は東京都、運営管理は一般社団法人日本動画協会。
同施設は池袋駅東口より徒歩5分、2021年まで丸善が入居していた藤久ビル東5号館の地下1階〜2階にオープン。床面積は3フロア合わせて約1300平米となっている。
1階の吹き抜け部分には古今約120作品のキャラクターやシーンで構成されたシンボルオブジェを設置。また、床面にはキャラクターの特大オブジェも設置される予定となっている。この1階部分は市民が訪れたり、ワークショップを扱うスペースとしても活用される。
地下1階には日本動画協会に加盟しているアニメーション制作会社などから委託された絵コンテ、セル画、テープといった資料約5万点を収蔵。
加えて本フロアでは日本における一般的な商業アニメーション制作の過程を説明しつつ、絵コンテやレイアウトといった現物をあわせて展示。アーカイヴは一部を除いて収蔵庫のなかに収められており、ガラス越しに見ることができる。日本動画協会は今後、収蔵品の活用の可能性なども含めて資料の研究を進めていくという。
2階は企画展示を行うスペースとなっている。オープニングの企画展としては「『NARUTO ─ナルト─』フィギュア&ゲーム展示」を実施。24年1月28日まで入場券無料となっている。
本展は週刊少年ジャンプでの連載マンガがアニメ化されてから20年となる、海外人気も高い『NARUTO ─ナルト─』について、キャラクターの人気投票やフィギュアをはじめとしたグッズを展示するもの。
会場には大型のキャラクターの立体が配され、加えて同作を題材にした新作ゲームや作中で出てくる技「螺旋眼」などを体感できるコーナーなども用意される。また、各種アニメグッズの販売コーナーも併設される。
なお、現在日本動画協会では約15000作品の作品情報を入れたデータベース「アニメ大全」を制作しており、こちらにも施設の端末からアクセスできる。
アーカイヴの活用や具体的なイベント企画など、まだ伸び代がありそうな本施設。東京都が本施設を今後どのように育てていくのか、注目が集まりそうだ。