3月に香港西九龍文化地区(WKCD)で開催された香港国際文化サミット 2024において、国立新美術館館長・逢坂恵理子は、香港の現代美術館M+との国際連携に関する覚書に調印。これを踏まえた具体的な取り組みが発表された。
同サミットにおいて、香港・西九龍文化区管理局(WKCDA)は、世界各地の20以上の主要な芸術文化機関とのパートナーシップを締結。今回の国立新美術館とM+の調印はそのひとつであり、イギリスのテート、フランスのポンピドゥ・センターなどと並び、今回M+とパートナーシップを締結する唯一の日本の機関となった。
このパートナーシップでは、両館のキュレーターが展覧会を共同企画。1990年代から2000年代の日本の現代美術に焦点をあてた企画を、25年秋に国立新美術館で開催する。
今回のパートナーシップ締結に際して、逢坂は以下のようなコメントを寄せている。「この国立新美術館とM+共同企画では、両館のキュレーターが、海外と日本からの視点により、日本の現代美術の20年を振り返り検証します。グローバル化と内向化が加速したこの時代特有の現代美術を、複数の文脈から紐解く展覧会となるでしょう」。
展覧会の会期など詳細は今年秋頃に発表される。