金沢の私設現代美術館「KAMU kanazawa」が5つ目のスペース「KAMU tatami」をオープン。こけら落としは渡辺豪

setchu 株式会社(代表:林田堅太郎)が運営する私設現代美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」は、5 番目のスペース「KAMU tatami(カム タタミ)」を10月12日にオープンさせる。

渡辺豪 〈ひとつの景色〉をめぐる旅 (C) Go Watanabe, Courtesy of ANOMALY

 金沢21世紀美術館から徒歩3分という場所に昨年6月、本館を開館した私設の現代美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」。その5つ目となるスペースが10月12日にオープンする。

 「KAMU kanazawa」はこれまで、「BlackBlack」「Sky」「L」と金沢市内に3つのスペースを立て続けにオープンさせてきた。今回開館する「KAMU tatami(タタミ)」は、映像作品を中心とした企画展示スペースとなる。

 「KAMU tatami」のスペースは町屋を改修してつくられており、スペース名が表すように、畳敷きの展示空間。作品を座って鑑賞できるのが大きな特徴だ。

KAMU tatami
KAMU tatami

 こけら落としを飾るのは、渡辺豪の作品《<ひとつの景色>をめぐる旅》。渡辺は1975年兵庫県生まれ。3DCGを用い、物質・光学的な法則から離れた動きや変化を見せるアニ メーションを制作することで知られている。

 2012年に発表された本作は、作家が見た、いつもある物、いつもある光、それらが交わり生まれる景色を、3DCG アニメーションの映像作品として構成したもの。コロナ禍で日常の定義が揺らぐなか、私たちのこれからについて考えるきっかけを提示する。

渡辺豪《〈ひとつの景色〉をめぐる旅》展示風景 ©Go Watanabe

編集部

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