バンコクの大型オフィスビルに杉本博司のパブリック・アートが設置。前庭は新素材研究所が監修

タイ大林がバンコクに開業させる大型オフィスビル「O-NES TOWER」。このビルのエントランスロビーに杉本博司のパブリック・アートが設置された。

杉本博司 数理模型021 超球面:負の定曲率回転面 2022

 大林組の東南アジアにおけるグループ会社、タイ大林がバンコクに大型オフィスビル「O-NES TOWER」を開業。このビルのエントランスロビーに杉本博司のパブリック・アートが設置された。

O-NES TOWER(中央)

 杉本は1948年東京生まれ。写真をはじめ、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆などその活動は多岐にわたる。代表作は「海景」「劇場」「建築」シリーズなど。2008年には建築家・榊田倫之と「新素材研究所」設立。09年には公益財団法人小田原文化財団を設立し、2017年には自身のこだわりを詰め込んだ「江之浦測候所」を開所させた。2009年高松宮殿下記念世界文化賞、2010年紫綬褒章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシェ受章、2017年文化功労者に選出など受賞、受章も多数ある。

 今回設置されたのは彫刻作品《数理模型021 超球面:負の定曲率回転面》で、杉本のタイにおける初のパブリック・アートとなる。前庭のデザインも杉本が榊田と共同代表を務める新素材研究所が監修し、V字型を平面的に展開させたデザインによって、ビル構造体のV型柱と調和した空間を構成する。

O-NES TOWERの前庭

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