ヴェネチア・ビエンナーレ財団は2月28日、ロシア館が今年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に参加しないことを正式に発表した。
ロシア館は28日、同館キュレーターのライムンダス・マラウスカス(Raimundas Malasauskas)と参加アーティストのキリル・サフチェンコフ(Kirill Savchenkov)、アレクサンドラ・スチャレヴァ(Alexandra Sukhareva)が、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に参加辞退を表明。ロシア館は実質的に不参加となる事態となった。
これを受けヴェネチア・ビエンナーレ財団は、「この崇高な勇気ある行動に対して完全な連帯を表明し、ウクライナの全住民を襲った悲劇を劇的に象徴するこの決断に至った動機に寄り添う」と声明を発表。「ビエンナーレは、芸術と文化の中で人々が出会う場所であり続け、対話と平和を妨げるために暴力を行使するすべての人々を非難するものだ」としており、すでに今年の参加国一覧からロシアの名前は消去されている。