ポンピドゥー・センター、2024年にアメリカのジャージー・シティにポップアップをオープン

ポンピドゥー・センターが、そのアメリカにおける初となるポップアップを2024年初頭にジャージー・シティにオープンすることを発表した。

「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」のイメージ Courtesy of OMA

 ポンピドゥー・センターが、2024年初頭にアメリカのジャージー・シティにポップアップである「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」をオープンすることを発表した。

 同館にとってアメリカにおける初となるポップアップは、ロウアー・マンハッタンから地下鉄で15分程度のジャージー・シティの歴史的なジャーナル・スクエアの中心にあるパスサイド・ビルディングに位置する。約5400平米におよぶこの建物の建築改修は、OMA建築設計事務所のパートナーであるジェイソン・ロングが手がける。

「ポンピドゥー・センター×ジャージー・シティ」内部のイメージ Courtesy of OMA

 具体的な展示プログラムなどはまだ明らかになっていないが、ポンピドゥー・センターは声明文で、「その専門知識を提供し、芸術や文化を体験することで教育を重視した意欲的なプログラムを展開する」としつつ、「コレクションから近現代美術の傑作を用いた限定的な展覧会や、あらゆる分野が交差するオーダーメイドの多様なイベント」を開催するとしている。

 ポンピドゥーは現在、メッス(フランス)で分館を、マラガ(スペイン)、ブリュッセル(ベルギー)、上海(中国)でポップアップを開設している。同館館長のセルジュ・ラヴィーニュは、これらの拠点は「壁の外に出て革新的なパートナーシップを締結するという我々の方法の強さと適切さを証明している」とし、今回のジャージー・シティにあるポップアップについて次のようにコメントしている。「ポンピドゥー・センターが、ダイナミックで多様なコミュニティであるジャージー・シティから、アメリカとの対話を始めることができ、とても嬉しく、感謝している」。

 なお、パリにあるポンピドゥーの本館は建物の全面改修のため2023年末から26年末まで約3年間休館。この期間中に同館は世界中の拠点でどのような活動を展開していくのか、引き続き注目したい。

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