1989年に丹下健三の設計によって開館した横浜美術館が、3月1日より大規模改修工事のため、2年を超える長期休館に入った。同館が長期休館するのは開館以来初めてで、再開館は2023年度中を予定している。
この長期休館では、作品保管にとってもっとも重要な空調設備の更新を実施。また街との関係をより開かれたものとするため、美術館の前にある広場「グランモール公園」から美術情報センターに直接入れる入口を設けるほか、広場に面した部分に新しい展示ギャラリーが開設される予定だという。
なお休館中は、同館が持つ約1万3000点の所蔵作品を詳細に研究し、データを整理、公開。仮事務所での教育普及プログラムの実施に加え、市内各所に出向いてアウトリーチ活動も行うとしている。