あいトリ2019出品作。小森はるか監督最新作『空に聞く』がロードショー

映像作家・小森はるかによる最新作『空に聞く』が、11月21日よりポレポレ東中野ほかにてロードショーされる。「あいちトリエンナーレ2019」や「山形国際ドキュメンタリー映画祭2019」「第12回恵比寿映像祭」などで上映されてきた作品の、待望のロードショーとなる。

『空に聞く』より (c) KOMORI HARUKA

 東日本大震災発生後の2011年12月10日に開局し、18年にその役目を終えたラジオ局「陸前高田災害FM 」。ここでパーソナリティを務めた阿部裕美を追ったドキュメンタリー映画『空に聞く』が、11月21日よりロードショーされる。

『空に聞く』より (c) KOMORI HARUKA

 本作は、映像作家・小森はるかによる監督作品。小森は1989年静岡県生まれ。2011年4月に、ボランティアとして東北沿岸地域を訪れたことをきっかけに、画家で作家の瀬尾夏美と共にアートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」での活動を開始した。翌12年には岩手県陸前高田市に拠点を移し、人々の語り、暮らし、風景の記録をテーマに制作を続け、15年には仙台に拠点を移し、東北で活動する仲間とともに記録を受け渡すための表現をつくる組織「一般社団法人NOOK」を設立した。

『空に聞く』より (c) KOMORI HARUKA

 『空に聞く』は、小森が陸前高田市内高台にあるプレハブのスタジオから毎日24時間放送を続けるラジオ局「陸前高田災害FM 」で約3年半にわたりパーソナリティを務めた阿部裕美を追ったもの。映像表現の新たな可能性を切り拓くことを目的としたプロジェクト「愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品」として完成し、その後「あいちトリエンナーレ2019」「山形国際ドキュメンタリー映画祭2019」「第12回恵比寿映像祭」と立て続けに上映され、大きな反響を呼んだ。 待望の映画館でのロードショーにぜひ足を運んでほしい。

編集部

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