セイコーミュージアムが銀座に移転オープン。時と時計に関する500点を展示

セイコーホールディングス株式会社が運営する「セイコーミュージアム」が、東京・墨田区から銀座に移転し、「セイコーミュージアム 銀座」として8月19日に開館した。

セイコーミュージアム 銀座

 セイコーホールディングス株式会社が運営する時と時計の博物館「セイコーミュージアム」が、東京・墨田区から会社創業の地である銀座に移転、「セイコーミュージアム 銀座」として8月19日に開館した。

 セイコーミュージアムの母体は、1981年に創業100周年事業として製造工場・精工舎(現セイコークロック株式会社)内に設立した研究施設、セイコー時計資料館。2012年には墨田区に移転し、セイコーミュージアムとしてグループ会社内の創業以来の史料収集、保存、編纂、さらに広義での「時」と「時計」の歴史の研究を行ってきた。

和時計のコーナー

 今回の移転は、創業者・服部金太郎の生誕160周年事業の一環。移転後は地下1階から5階までの6フロアからなる約492平米の企業博物館となり、館内ではフロアごとにテーマを設け、時と時計に関する展示約500点を紹介する。

 6フロアの施設には、日本の時計産業の近代化を進め「東洋の時計王」と呼ばれた服部金太郎の挑戦と努力の足跡を辿る「服部金太郎ルーム」や、多くの冒険家たちを支えてきたスポーツウオッチなどを紹介する「極限の時間」、さらに日時計から始まる世界の時計の歴史や、日本で独自に発展した江戸時代の和時計コレクションを展示する「自然が伝える時間から人がつくる時間」など、セイコー製品以外の歴史展示も充実。

服部金太郎ルーム

 また、新ミュージアムのファサードには、高さ約5.8mの大型振り子時計「RONDEAU LA TOUR(ロンド・ラ・トゥール)」を設置。「振り子」をデザインテーマとしたもので、毎正時に人形と歯車が光の演出とともにパフォーマンスを行う。

ロンド・ラ・トゥールの部分

 なおミュージアムの観覧は1日3回の事前予約制(入場無料)となっているので、来場の際は同館のウェブサイトから予約してほしい。

編集部

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