2020.6.16

三菱地所アルティアムが2021年8月に閉館。32年の歴史に幕

福岡の三菱地所アルティアムが、同館が入るファッションビル「イムズ」の営業終了に伴い、来年8月31日に閉館する。

三菱地所アルティアム

 三菱地所の文化支援事業の一環として、1989年4月にオープンした福岡・天神の三菱地所アルティアム。入居するファッションビル「イムズ」の閉館に伴い、2021年8月31日に閉館する。

 来場者がアーティストや作品と一体になり、気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指して「アルティアム(ARTIUM)」と名付けられた同館。開館当初から現代アートを中心に、デザイン、建築、ファッションなど、ジャンルを問わず時代を表す様々な表現を紹介してきた。

 これまでに開催された展覧会は324本、来場者は累計140万人にのぼるという。閉館まで残すところ約1年3ヶ月となったが、今後も多彩な展覧会が行われる。

 現在は「小さなデザイン 駒形克己展」が6月21日まで会期を延長して開催。今後は「絵本原画ニャー!mini 猫が歩く絵本の世界」(6月27日~8月2日)、「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」(8月8日~9月27日)、「jikijiki展 料理家 広沢京子 食のつながり▷食のひらめき」(10月3日~11月1日)などを予定している。