岡本太郎美術館の展示をVRで。「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」を自宅で体感

新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館している川崎市岡本太郎美術館が、開幕が延期となっている企画展「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」や常設展示を、VR技術を利用してオンライン公開する。

 

川崎市岡本太郎美術館のVR展示

 新型コロナウイルスの影響により休館中の川崎市岡本太郎美術館のウェブサイトで、4月25日に開幕予定だった企画展「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」が、VR技術を利用して公開される。

 このVRは、新型コロナウイルスの影響で休館・休園している施設をボランティア活動で支援する、一般社団法人VR革新機構の協力により実現。VRゴーグルやメガネを使用することで、同企画展の3DビューやVR映像がPCやスマートフォンから楽しめるほか、常設展示室やエントランスなど、美術館全体の様子も同時に見ることができる。

 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」は、「音響彫刻」を生み出したフランソワ・バシェとベルナール・バシェの兄弟と岡本太郎を共演させる試み。1970年の大阪万国博覧会では、岡本太郎が《太陽の塔》を制作したいっぽう、鉄鋼館のディレクターだった武満徹の招聘によりフランソワ・バシェは音響彫刻を展示した。この展覧会では、バシェの「音響彫刻」5点と、岡本太郎の作品が邂逅する。

フランソワ・バシェ 高木フォーン 1970 大阪府蔵 撮影=守屋友樹 提供=京都芸術センター

 なお、企画展関連コンテンツとして、同館ウェブサイトでは、企画展紹介映像や打楽器奏者の永田砂知子によるバシェ音響彫刻演奏などの動画も5月8日以降、随時配信していく。その後も、沢田穣治、渡辺亮の演奏による「アンサンブル・ソノーラ」、山口恭範、吉原すみれ、野尻小矢佳、前田啓太の演奏による武満徹作曲「四季」などの配信が予定されている。

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