出品点数200点の半数以上が日本初公開作品。そんな展覧会「アンディ・ウォーホル・キョウト」が、京都市京セラ美術館で2020年9月19日から開催される。
本展は、ポップ・アートを代表するアーティストであるアンディ・ウォーホルの、京都初となる大回顧展。
アンディ・ウォーホル(1928〜87)は、商業デザイナーからキャリアをスタートさせ、30代でアーティストとして本格的に制作を開始。初期にはアクリル絵具でキャンバスに描く手法をとっていたが、60年代以降は「ファクトリー」と呼ばれるアトリエをニューヨークに設立し、シルクスクリーンを多用した作品を次々と発表していった。「キャンベル・スープ缶」や「マリリン・モンロー」など、当時広く知られていたモチーフを取り入れ、その影響はいまなお絶大だ。
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本展は、ウォーホルの出身地であるアメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品のみで構成。約200点の出品作品のうち、半数以上となる100点以上が日本初公開作品で占められるというこれまでにない展覧会だ。
初公開作品には、マリリン・モンローの顔が3つ並んだ《三つのマリリン》(1962)や、幅9メートルもの大型作品《最後の晩餐》(1986)、日本の金箔の技法を取り入れた《孔雀》(1957頃)などがランナップ。
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また京都とウォーホルの関係に着目するものとして、1950年代の世界一周旅行の際に描かれたスケッチ《京都(清水寺)1956年7月25日》(1956)なども展示される。
なお本展は巡回なしの単館開催。京都市京セラ美術館に新設された「東山キューブ」初の海外アーティスト個展となる。
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