ウォーホルから草間彌生まで。
アーティストたちの名刺123枚を集めた本が発売
ビジネスマンに限らず、アーティストたちもそれぞれの名刺を持っている。しかしそれらを実際に目にする機会はなかなかないだろう。そんなアーティストたちの名刺123枚が収録されたユニークな書籍『Oracles – Artists’ Calling Cards/アーティストの123枚の名刺とストーリー』が今年刊行された。
![](https://bt.imgix.net/magazine/5930/main/IMG_0108.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=146,0,5376,3024&v=6)
『Oracles − Artists’ Calling Cards/アーティストの123枚の名刺とストーリー』は、18世紀から現在に至るまでのペインターや彫刻家、写真家、建築家、グラフィック・デザイナーなど様々なアーティストたちの123枚の名刺を紹介するというユニークなもの。
本には、そのまま複製された名刺があちこちにしおりのように挟み込まれており、それらの名刺が使われてきた歴史や、つくられた当時の社会背景、そして関連する物語が書かれている。これらの名刺には、アーティストたちのアイデンティティが巧みにデザインで表現されており、西洋におけるタイポグラフィの規範なども読み取ることもできる。
掲載されているのはアンディ・ウォーホルや草間彌生をはじめ、ヨーゼフ・ボイス、イヴ・クライン、マックス・ビル、キース・ヘリング、ピエト・モンドリアン、オノ・ヨーコ、マン・レイなど美術史に名を刻む123名。美術史の学生や歴史家、人類学者や図書館司書、公文書保管人、ギャラリスト、キュレーター、そしてアーティストたち自身の生きたネットワークの偶然の出会いによってつくられたという本書。アーティストの人となりを知る、貴重な資料としても活用できそうだ。
![](https://bt.imgix.net/magazine/5930/content/IMG_0107.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)