2月3日に行われたアメリア・ナショナル・フットボールリーグの決定戦「スーパーボウル」の試合間に流れたバーガーキングのCMが話題を集めている。ポップ・アートの巨匠、アンディ・ウォーホルを“起用”したのだ。
ウォーホルが静かにバーガーキングのハンバーガーを食べ、#EatLikeAndyというハッシュタグで終わるこの45秒のCMは、じつはデンマークの映画監督ヨルゲン・レスが1982年に制作した、アメリカの生活を反映するドキュメンタリー映画『66 Scenes From America』の一部を使用したもの。ウォーホルが出演した約4分半のオリジナル映像では、ウォーホルはひとつのハンバーガーを食べ切ったあと、「私の名前はアンディ・ウォーホルだ。そして私はハンバーガーを食べ終えた」と語る。
アメリカのメディア「Adweek」の報道よると、バーガーキングのグローバルCMO、フェルナンド・マチャドはこの広告についてこうコメントしている。「近年のスーパーボウルの広告は、騒がしい音楽やたくさんのセレブリティを登用することに加え、その他の広告を押しのけるためにより声高になっています。私たちの広告はこのようなルールを破っており、スーパーボウル期間中に静かな暗殺者のように人目を引くでしょう」。
現在、このCM動画はYoutubeでフルバージョンと45秒のバージョンが公開されており、それぞれ31万回、11万回以上再生されている。
なお前述のレスは、2014年のインタビューでウォーホルが実際にはマクドナルドのほうを気に入っていたことを明らかにしている。「(ウォーホルは)私が注文したバーガーキングとほかの2種類のハンバーガーを見たとき、『マクドナルドはどこなの?』と尋ねました。『すぐ買ってくる』と言ったら、彼は『時間を無駄にしないで。バーガーキングを食う』と」。