今年8月1日より約2ヶ月にわたって開催される「あいちトリエンナーレ2019」。その「芸術大学連携プロジェクト」である「U27 プロフェッショナル育成プログラム 夏のアカデミー2019『2052年宇宙の旅』」が、現在受講生を募集している。
映画監督のスタンリー・キューブリックは、1968年に映画『2001年宇宙の旅』を発表し33年後という近未来を想像し描き出したが、その2001年はすでに20年近く以前のこととなった。では現在から33年後、2052年の世界はどのような状況になっているのだろうか?
こんな問いを発端とするプログラム「2052年宇宙の旅」は、地域の芸術文化の育成と発信を促進することを目的に、愛知県内の3つの芸術大学(愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学)との連携事業として実施するもの。芸術大学の学生、卒業生及び公募により選考された参加者が、「あいちトリエンナーレ2019」の会期中に、短期集中型のワークショップを受講し、33年後の未来の都市や生活空間を想像するパビリオンをつくる。
本プログラムの講師は、アジア圏を中心に、展覧会やプロジェクト、リサーチ活動を展開し、今年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーターを務めるインディペンデント・キュレーターの服部浩之。アートコレクティブ 「Nadegata Instant Party」の一員であり、「プロジェクト/出来事とドキュメント/記録」における映像での可能性について日々探求する、美術家の山城大督。そして403architecture[dajiba]の設立メンバーであり、辻琢磨建築企画事務所の代表を務める建築家、辻琢磨。(集中講義ゲスト講師については、後日発表予定)
8月下旬のオリエンテーションに始まり、多彩な講師陣による集中講義、共同制作などを交えて生み出されるパビリオンは、あいちトリエンナーレ会期後半に展覧会として公開されるという。受講者は6名程度。興味のある方はふるって応募してほしい。