人権のために戦い続けよう。アイ・ウェイウェイが人権組織のイベント「Fly The Flag」に向けデザインした旗を発表

中国人のアーティスト、アイ・ウェイウェイが、世界人権宣言70周年や普遍的人権を祝うためにデザインした旗を発表した。白い足跡がデザインされた水色の旗は、イギリスの人権組織が発起したイベント「Fly The Flag」の一環となる。

アイ・ウェイウェイと、アイがデザインした旗 Photo by Camilla Greenwell

 世界人権宣言70周年を記念し、中国人のアーティスト、艾未未(アイ・ウェイウェイ)が普遍的人権を祝う旗をデザインした。白い足跡の描かれた水色の旗は、ロンドンの芸術組織と人権慈善団体が発起したイベント「Fly The Flag(=旗を掲げる、戦い続ける、信念をつらぬく)」の一環となる。

 1948年12月10日に国際連合総会で採択された世界人権宣言は、20世紀前半の世界的な残虐行為を受け、すべての人民と国が達成すべき基本的人権に関する宣言。この画期的な行動を記念するため、毎年12月10日は「世界人権の日」と設立された。

旗が掲げられている様子

 過去に数十の国を訪問し、何百人もの難民と出会ったアイ。バングラデシュでは、非常に暑く、つねに雨が降っている季節に、すべての人が素足だった姿に触発され、人々の泥まみれの足跡を集めていた。今回の旗は、それらの足跡をモチーフにデザインしたものだ。

 「人間として、立つことや動くことができる限り、我々は足跡を持っています。その足は、人権を守るための行動を起こす象徴です。人権はすべての人が所有する本質的な価値で、みな同じ人間性を共有することを認識しなければなりません」と、アイはコメントしている。「自由は与えられることではありません。すべての自由は自分の努力から獲得しなければなりません。人権は所与の財産ではなく、むしろ我々自身の守りと戦いから得るしかできないものです」。

 なお、2019年6月24日から30日まで、イギリス全土のギャラリーや劇場、ショッピングセンター、オフィス、学校、図書館などに人々が集まり、この旗を掲げながら普遍的な人権を祝うイベントが行われる予定だ。

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