8月4日に開幕する「ヨコハマトリエンナーレ2017」。第6回目となる今回は、38組と1プロジェクトが参加し、「星と星座とガラパゴス」をテーマに、複雑な世界の状況や独自性・多様性の在り様についてアートを通じて考える。
開幕に先立ち、参加アーティストのひとりであるアイ・ウェイウェイがビデオメッセージを発表した。アイ・ウェイウェイは、近年ヨーロッパの難民問題を積極的に取り上げており、今回のトリエンナーレでは、メイン会場となる横浜美術館の外壁と柱を使い、救命ボートと難民が実際に使用した救命胴衣を用いた大型インスタレーションを発表する。
ビデオメッセージのなかで、アイ・ウェイウェイは「アートは人間の価値を認め、より深く、そして、より広くコミュニケーションをとるための架け橋なのです」というメッセージを発するとともに、「私たちは、すべての境界をなくし、同じ価値を共有し、自分以外の人々の苦悩や悲劇をはじめとする様々な苦難に関わるべき」という自身の作品に込めた思いを語っている。