写真で立体を立ち上げる。韓国人アーティスト・高明根が日本では11年ぶりの個展開催

韓国人アーティスト・高明根(コウ・ミョンクン)の個展「A blending space」が東京画廊+BTAPで開催されている。本展は12月30日まで。

高明根 Vietnam 11-1(Ed. 1/3) 2011 Digital film 3D-collage, plastic 60.0×55.0×30.0cm

 1964年ソウル生まれの高明根(コウ・ミョンクン)は、87年にソウル大学彫刻科を卒業後、91年にニューヨークのPratt Instituteを修了。現在はソウルを拠点に制作活動を行い、国内外の個展やグループ展に参加している。

高明根 Chamber 3(Ed. 3/3) 2009 Digital film 3D-collage, plastic 63.0×47.0×39.0cm
高明根 Beijing 09-3(Ed. 1/3) 2013 Digital film 3D-collage, plastic 40.0×38.0×31.0cm

 高の作品は、写真をフィルムにデジタル印刷し、それを透明なプラスチックにラミネート加工した後、ヒートガンを使用して立体的に組み立てるというもの。80年代からこの手法に取り組み、自然、建築物、人体を主な被写体としてシリーズを展開している。

高明根 Taipei 10-3(Ed. 1/3) 2011 Digital film 3D-collage, plastic 80.0×42.0×42.0cm

 2006年に同画廊で開催して以来、日本では11年ぶりの個展となる本展では、高が撮り貯めたアジア諸都市の写真を用いた作品を展示する。

高明根 Tokyo 16- 1 (Ed. 1/8) 2016 Digital film 3D-collage, plastic 36.0×19.0×12.0cm

編集部

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