福岡城跡の石垣を生かした作品も登場
福岡城跡の石垣そのものを生かした作品も登場する。《Walk, Walk, Walk - 福岡城跡》(2021-)では、石垣の上を匿名で多様な肖像群が歩き続ける。また、《古えの石垣の円相》(2023)では、数百年にわたる風化が生み出した石垣の影と、光によって描かれる書の「黒」が重なり合い、石垣の上に円相を描き続ける。

ほかにも、石段が人の接近に反応して光と音を放つ《忘却の石段 - 石城小天守台跡》(2017)や、巨木に一年分の花々が次々と咲いては散る《増殖する生命の巨木》(2021)、木々の光と音が周囲へ連鎖していく《呼応する木々》(2014-)などを展示する。

さらに《物質化された時間》(2026)では、梅の老木に生育するウメノキゴケに紫外線を照射。通常は日中の光に隠されて見ることのできない黄色や青の発光を浮かび上がらせ、半世紀を超える時間が刻んだ生命の軌跡を可視化するという。

歴史的な石垣や樹木といった福岡城跡の環境、人の動き、風や雨など、その場に存在する要素を作品へと取り込みながら展開される今回の「光ノ祭」。夜の史跡全体が、人々の存在によって刻々と姿を変えるアート空間となる。
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