ニューヨークと京都を拠点とするブランドT.T(ティー・ティー)が、バーナベ・フィリオンが2020年に設立した感覚探求ラボラトリー・Arpa(アルパ)とのコラボレーションによる香水「SENKO NO KU(閃光の空)」と、両足院を加えた三者協業によるお香「SENKO NO KU」を4月2日にリリースする。このコラボレーションに際し、臨済宗建仁寺派の寺院・両足院で展覧会「VACIO Senko no Ku」が開催される。会期は4月4日〜17日。
T.Tは「応用考古学(Applied Archaeology)」を掲げるブランド。創業者・髙橋大雅(1995〜2022)は10代より1900年代の服飾資料を蒐集し、考古学的視点から衣服を「時を内包する遺物」として再解釈してきた。髙橋なき現在もT.Tはチームによって創作が継続されており、その遺産は多様なコラボレーターとの表現活動を通じて受け継がれている。

香り・空間・儀礼・身体感覚を横断する本展を貫くのは、「VACIO」という概念だ。スペイン語で「余白」「空白」「空所」を意味するこの言葉は、たんなる虚無や無ではなく、あらゆるものへと分化する可能性を内包した未分化の状態を指す。「消失」と「記憶」を手がかりに、香り・写真・インスタレーションといった不可視のメディアを通して記憶を喚起しようとするArpaの実践と、「時間の器」として構想される衣服を通して過去の痕跡を現在へ召還するT.Tの思想が、両足院で交差する。
三者協業によって制作されたお香には、香木のなかでもとりわけ希少とされる「伽羅(きゃら)」が用いられており、その香りは両足院に伝わる古布の匂いの記憶を手がかりに復元されている。
なお会期中、両足院では茶頭・中山福太朗による茶と、京都の和菓子屋「御菓子丸」が本展のために制作した和菓子による茶席が開催。また、点出し茶を振る舞う呈茶席も予約制にて実施される予定だ。
加えて京都・祇園の総合芸術空間「T.T」では、展覧会「VACIO Senko no Ku」に呼応したインスタレーション「月面の光」が4月2日から19日まで展開される。こちらの入場は無料。同空間では香水とお香「SENKO NO KU」の販売が行われる。






















