今週末に見たい展覧会ベスト8。アルフレド・ジャーからCURATION⇄FAIR Tokyo、向井山朋子まで【2/3ページ】

今週開幕

「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」(静岡県立美術館

展示風景より、中村宏《4半面の反復(1)~(3)(5)(6)(8)~(12)》(2019)静岡県立美術館蔵

 静岡県立美術館で、今年1月に逝去した美術家・中村宏の回顧展「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」が開幕した。レポート記事はこちら

 中村宏は1932年生まれ、浜松市出身の画家で、日本の戦後美術を代表する作家のひとり。1950年代半ばのルポルタージュ絵画以降、70年以上にわたり描くことに取り組み、絵画やイラストレーションなど幅広い表現を行ってきた。

 本展では、1950年代半ばのルポルタージュ絵画、1960~70年代に制作されたセーラー服姿の女学生や機関車をモチーフとする作品など、代表的な作品を展示。また、映画や漫画からの影響、同時代の芸術家との交流といった視点を示しつつ、1970年代以降の絵画表現についても紹介し、その画業を振り返るものとなっている。

会期:2026年1月20日~3月15日
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
電話番号:054-263-5755
開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
料金:一般 1400円 / 70歳以上 700円 / 大学生以下 無料

「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち」(東京オペラシティ アートギャラリー

展示室Eの風景より、《明日は明日の陽が昇る》(2025)

 東京・初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで、アルフレド・ジャーの個展「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち」が開幕した。レポート記事はこちら

 アルフレド・ジャーは、1956年チリのサンティアゴ生まれ。建築と映像制作を学んだのち、1982年に渡米。以後ニューヨークを拠点として国際的に活躍する作家である。1980年代にニューヨークの都市空間へ介入する作品《Rushes》(1986)や《アメリカのためのロゴ》(1987)に よって注目を集め、1986年のヴェネチア・ビエンナーレ、1987年のドクメンタ両方に招待された初のラテンアメリカ出身の作家となった。社会の不均衡や世界各地で起きる地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査にもとづく作品で知られており、写真、映像、建築的なスケールの立体作品といった多様なメディアにわたる身体的体験をともなうインスタレーションが特徴だ。

 本展では、広島での展覧会のために依嘱された大型作品をはじめ、1970年代の初期作品から作家活動を代表する作品、そして本展のために制作された新作までが一堂に紹介されている。

会期:2026年1月21日〜3月29日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー ギャラリー1、2
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、2月23日は開館)、2月8日、2月24日
料金:一般 1600円 / 大・高生 1000円 / 中学生以下無料・障害者手帳等をお持ちの方および付添1名無料

「CURATION⇄FAIR Tokyo」(kudan house)

メインビジュアル

 東京・九段の登録有形文化財・kudan houseで、キュレーターによる展覧会とアートフェアの二部構成で構成されるCURATION⇄FAIR Tokyoが今年も開催される。展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」が1月23日にスタートする。

 キュレーター・遠藤水城による展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」は、2024年、25年に続き、今回が3回目の開催。川端康成と大江健三郎によるノーベル文学賞受賞講演を起点に、日本の近現代史と美術の関係を多層的に読み解く試みとなっている本展は、2024年から続いてきたシリーズの最終章となる。 

 展覧会は李朝白磁、明治・戦後美術、現代作家による新作など、時代やジャンルを横断する複数のパートで構成。関東大震災の教訓から生まれ、戦火を免れた建築であるkudan houseの歴史的文脈を背景に、近代化や戦争、自然災害とともにあった日本美術の姿を浮かび上がらせる。

会期:2026年1月23日〜2月8日
会場:kudan house
住所:東京都千代田区九段北1-15-9
開場時間:平日 11:00〜19:15(1月23日 16:00〜) / 土日 10:00〜19:15 ※最終入場は18:30