今週末に見たい展覧会ベスト8。アルフレド・ジャーからCURATION⇄FAIR Tokyo、向井山朋子まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち」展の展示風景より、《エウロパ》(1994)

もうすぐ閉幕

「アール・デコとモード」(三菱一号館美術館

展示風景より

 三菱一号館美術館で、「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展が1月25日まで開催されている。レポート記事はこちら

 本展は、1925年にパリで開催された装飾芸術の博覧会、いわゆるアール・デコ博覧会から100年を迎えることを記念して開催されるもの。1920年代を中心に隆盛したアール・デコ様式と、当時の「モード(流行の服飾)」との関係を多角的に紐解く内容となっている。京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵のドレスや服飾資料約200点に加え、同時代の絵画、版画、工芸作品なども展示され、合計約310点が紹介されている。

 なお、都市文化の発展に伴い変化した女性の装い、すなわち1920年代の「現代モードの萌芽」に焦点を当て、続いてアール・デコ博覧会におけるファッションの役割と最新スタイルが取り上げられるのも、本展の見どころだ。

会期:2025年10月11日~2026年1月25日
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(1月2日を除く金、第2水、会期最終週平日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学・専門学校生 1300円 / 高校生 1000円 / 中学生以下無料(毎月第2水曜日17:00以降はマジックアワーとして一般 1600円)

「プリピクテ Storm/嵐」(東京都写真美術館

アルフレド・ジャー The End (GSL_a) 2025

 東京都写真美術館で「プリピクテ Storm/嵐」が1月25日に終了する。

 Prix Pictet(以下プリピクテ)は、2008年にピクテ・グループによって創設された国際写真賞であり、写真の力を通して地球規模のサステナビリティの課題への関心をうながすことを目的としている。東京都写真美術館での開催は4回目となり、本展はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館およびドバイのイシャラ・アート・ファウンデーションでの展示に続く巡回展である。

 本展では、第11回プリピクテの最終候補に選ばれた12名の写真家の作品が紹介。新井卓、マリア・カネーヴェ、トム・フェヒト、バラージュ・ガールディ、ロベルト・ワルカヤ、アルフレド・ジャー、ベラル・ハレド、ハンナ・モディグ、ボードワン・ムワンダ、カミール・シーマン、レティシア・ヴァンソン、パトリツィア・ゼラノが参加している。

会期:2025年12月12日~2026年1月25日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内A
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00~18:00(1月2日を除く木金は〜20:00)※入館は各閉館30分前まで
料金:無料

「磯崎新:群島としての建築」(水戸芸術館現代美術ギャラリー

磯崎新 水戸芸術館 1988 シルクスクリーン・プリント

 2022年末に逝去した建築家・磯崎新の没後、国内初となる大規模回顧展「磯崎新:群島としての建築」が、1月25日まで水戸芸術館現代美術ギャラリーで行われている。

 水戸芸術館の設計者でもある磯崎は、20世紀を代表する建築家のひとりと知られ、2019年に建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した。建築プロジェクトや都市計画にとどまらず、著作活動、芸術家や知識人とのコラボレーション、さらにはキュレトリアル・ワークを通じ、60年以上にわたり思想、美術、文化論や批評分野においても卓越した地位を確立している。

 「群島としての建築」と題した本展では、こうした単一の領域にとどまらない磯崎の活動を「群島」の様に構成。「都市」「建築」「建築物」「フラックス・ストラクチャー」「テンタティブ・フォーム」「建築外(美術)」をキーワードに、建築模型、図面、スケッチ、インスタレーション、映像、版画、水彩画などの様々なメディアを通じて、磯崎の軌跡をたどるとともに、自身が設計した水戸芸術館を舞台に、建築の枠を超えた磯崎の活動を総覧できる機会となっている。

会期:2025年11月1日~ 2026年1月25日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館 1F
電話番号:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 900円 / 高校生以下、70歳以上 無料