今週末に見たい展覧会ベスト12。ヴァン クリーフ&アーペル、小林徳三郎、ルックバック展に「ライシテ」まで【2/3ページ】

今週開幕

「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」(パナソニック汐留美術館

展示風景より、中央は《模型 ヒアシンスハウス》(建築=立原道造、模型=文化学園大学種田ゼミ、2025)

 東京・汐留のパナソニック汐留美術館で「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」が開幕した。会期は3月22日まで。会場レポートはこちら

 本展では、16世紀イギリスの思想家トマス・モアによる小説『ユートピア』を起点に、近代日本において理想の暮らしや社会を模索した人々の活動を紹介。ウィリアム・モリスの思想に触発され、暮らしと芸術の総合を志向した動きが、20世紀日本においてどのように展開したのかをたどるものだ。

 展示は、白樺派や民藝運動を中心に近代における人間や社会の理想を求めた動向を扱う第1章に始まり、調査研究やフィールドワーク、建築家の活動を取り上げる第2章、芸術家コロニーの交流を紹介する第3章、地域で育まれた実践を追う第4章、戦後における新たな世界像の模索を扱う第5章で構成される。美術、工芸、建築といった分野を横断しながら、20世紀日本における「美しいユートピア」をめぐる試みを、作品資料約170点を通して紹介している。

会期:[前期]2026年1月15日~2月17日、[後期]2026年2月19日~3月22日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(2月6日、3月6日、3月20日、3月21日は〜20:00)※入館は各閉館時間の30分前まで
休館日:水(ただし2月11日、3月18日は開館)
料金:一般 1200円 / 65歳以上 1100円 / 大学生・高校生 700円 / 中学生以下 無料

開館50周年記念「モダンアートの街・新宿」(SOMPO美術館

展示風景より、松本竣介《立てる像》(1942、神奈川県立近代美術館蔵)

 東京・新宿にあるSOMPO美術館で、開館50周年記念「モダンアートの街・新宿」が開幕した。会期は2月15日まで。会場レポートはこちら

 同館は1976年7月に新宿で開館。本展は、開館50周年を記念し、新宿をテーマとした展覧会である。明治時代末期、新進の芸術家が新宿に集まった。新宿に生きた芸術家がさらに芸術家を呼び込み、近代美術の拠点のひとつとなった経緯がある。

 本展では、中村彝、佐伯祐三、松本竣介、宮脇愛子など、新宿ゆかりの芸術家による作品を紹介し、約半世紀にわたる軌跡に注目。また、50年という時間軸のなかで約40名の作家を取り上げ、新宿に関わる多様な美術表現を紹介している。

会期:2026年1月10日~2月15日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、1月13日(ただし1月12日は開館)
料金:一般(26歳以上)1500円 / 25歳以下 1100円 / 高校生以下 無料

「ロックフェラー・コレクション花鳥版画展 北斎、広重を中心に」(千葉市美術館

歌川広重 雪中椿に雀 大判短冊錦絵 1832-35 RISD美術館蔵
Courtesy of the Museum of Art, Rhode Island School of Design, Providence Gift of Mrs. John D. Rockefeller, Jr.

 千葉市美術館で、企画展「開館30周年記念 ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン所蔵 ロックフェラー・コレクション花鳥版画展 北斎、広重を中心に」が開催される。会期は1月17日~3月1日。

 本展では、花や鳥を主題とした浮世絵である花鳥版画を紹介。花鳥版画は、季節の移ろいとともに花や鳥を描いた作品群で、葛飾北斎や歌川広重が活躍した時代に多く制作された。

 米国ロードアイランド州に位置するロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(通称RISD美術館)には、花鳥版画を中心とするロックフェラー・コレクションが所蔵されている。本展では、アビー・オルドリッチ・ロックフェラーによって収集・寄贈された同コレクション約700点のなかから163点を展示。北斎や広重をはじめとする浮世絵師による多様な花鳥版画を通して、作品の主題や表現の広がりを紹介する。

会期:2026年1月17日~3月1日
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
電話:043-221-2311
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00)※入場受付は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし2月23日は開館)、2月24日
観覧料:一般 1800円 / 大学生 1200円 / 小学・中学・高校生 無料

特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」(泉屋博古館東京

京都の泉屋博古館での展示風景より

 泉屋博古館東京で、特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」が開催される。会期は1月17日~4月5日。

 鹿子木孟郎は、近代日本洋画に写実表現を本格的に導入した洋画家。現在の岡山市に生まれ、天彩学舎や不同舎で洋画を学んだ後、フランスに留学し、ジャン=ポール・ローランスの薫陶を受けた。帰国後は関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会を中心に活動し、近代日本洋画の発展に寄与した。

 本展では、天彩学舎や不同舎で学んだ初期の素描、渡仏期の作品、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動を示す作品を展示し、生涯の画業を紹介。また、フランス古典派絵画の写実技法の伝播に注目し、近代日本洋画における写実表現の展開を検証する。

会期:2026年1月17日~4月5日
会場:泉屋博古館東京(東京・六本木)
住所:東京都港区六本木1-5-1
電話:050-5541-8600
開館時間:11:00~18:00(金は〜19:00)(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月、2月24日(2月23日は開館)
観覧料:一般 1500円 / 学生 800円 / 18歳以下 無料