KYOTOGRAPHIE 2026のテーマは「EDGE」。世界8ヶ国から13組が参加【2/6ページ】

「森山大道 – A RETROSPECTIVE」(京都市京セラ美術館 本館 南回廊 2階)

森山大道 Stray Dog, Misawa 1971 From A Hunter © Daido Moriyama/Daido Moriyama Photo Foundation.
森山大道 From Letter to St-Loup 1990 © Daido Moriyama/Daido Moriyama Photo Foundation.

 戦後日本写真史を象徴する森山大道の大規模回顧展。キュレーションはモレイラ・サレス研究所のチアゴ・ノゲイラが担う。本展では、無数の雑誌や出版物にフォーカスしつつ、森山の代表作が多く生まれたフォトエッセイや『プロヴォーク』への寄稿、写真集『写真よさようなら』(1972)なども紹介される。

リンダー・スターリング(京都文化博物館 別館)

What I Do To Please You I Do 1981–2008 © Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London
Oedipus 2021 © Linder, Courtesy of the artist and Modern Art, London

 リンダー・スターリングは1954年生まれ。70年代イギリスのパンクシーンで頭角を現したアーティストだ。フェミニズム的観点と鋭い時代批評を孕むコラージュ作品で知られる。本展が日本における初個展であり、その創作をたどりながら、主要作品が展示される。

ジュリエット・アニエル Presented by Van Cleef & Arpels

 風景と光に向けた詩的で形而上学的なアプローチで知られるアーティスト。植物や鉱物がもつ“スピリット”をすくい上げるようなアニエルの写真。本展では、Van Cleef & Arpelsとのコラボレーションで制作されたカラーシリーズ「Dahomey Spirit」と「Susceptibility of Rocks」を展示予定だ。