第2章「レンブラント版画の影響:17-18世紀」は、レンブラントがエッチングで残した功績が、17〜18世紀の芸術家にいかなる影響を与えたのかを探る。
新作当時から高い人気を博したレンブラントの版画であるが、17世紀におけるその影響の広がりは限定的だったという。しかし、そのなかでもイタリアのジョヴァンニ・ベネデット・カスティリオーネやステファーノ・デッラ・ベッラといったその影響を受けた作品が生み出された。


18世紀にレンブラントのエッチングに注目したのは、ドイツの芸術家たちだった。模倣作がつくられるだけでなく、レンブラントの未完の作品を完成させるなどの試みが行われ、また美術愛好家たちは作品を積極的に収集。カタログ・レゾネ(全作品目録)の編纂も始まり、今日のレンブラント研究の礎となっていった。


本章では、こうしたイタリアやドイツを中心としたレンブラントのエッチングに影響を受けた作家たちの作品を展示。その影響関係をたどることができる。



















