また本展では、狩野派、大和絵、琳派、中国絵画、西洋絵画といった様々な絵画技法を学び制作に活かした観山の「超絶筆技」を味わうために、新しい試みとして、株式会社ビクセンによる「アートスコープ」という単眼鏡を使った鑑賞体験(有料貸出)が可能となる。そのため、圧倒的な技術力の高さで知られる観山作品を隅々まで鑑賞することができる。実際に事前公開された《木の間の秋》(1907)や《唐茄子畑》(1910)を単眼鏡で覗き込むと、それぞれのモチーフの細部まで克明に描かれていることがわかる。担当学芸員の中村曰く、「単眼鏡を用いて、あえて視野を狭めることで新たに見えてくることもある」。


また今回音声ガイドのナビゲーターには俳優・松平健が就任することが決定した。単眼鏡での鑑賞に加えて、音声ガイドを用いることで、より深く観山芸術の世界観に没入することができるだろう。なお本展は、和歌山県立近代美術館も巡回する(2026年5月30日~7月20日)予定だ。
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