今週末に見たい展覧会ベスト15。「大ゴッホ」展から「BIWAKOビエンナーレ2025」まで【7/8ページ】

特別展「NEGORO 根来-赤と黒のうるし」(大阪市立美術館

 大阪市立美術館で「NEGORO 根来-赤と黒のうるし」が開催される。会期は9月20日〜11月9日。

 「根来(ねごろ)」とは、黒漆の上に朱漆をかさねた漆器を指し、使用をかさねるうちに朱漆の下から黒漆が現れるという経年変化の美がその魅力とされてきた。

 本展では、和歌山県岩出市に所在する中世の根来寺において盛んに制作された漆工品を中心に展示され、「根来」の魅力とその背景に迫る。また、根来の先駆となった朱漆器の歴史をたどる構成となっており、現代に受け継がれる「根来塗」までの美の系譜を浮かび上がらせる内容となる。

会期:2025年9月20日~11月9日
会場:大阪市立美術館
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
電話:06-4301-7285
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)(9月22日は開館)
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1300円 / 中学生以下 無料

「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」(山梨県立美術館

山下清 長岡の花火 1950 山下清作品管理事務所蔵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2025

 山梨県甲府市にある山梨県立美術館で、「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」が開催される。会期は9月20日〜11月24日。

 山下清は「放浪の天才画家」として、旅先で見た風景を記憶にとどめ、帰宅後に細部まで忠実に再現する制作方法で知られる。色紙を無数にちぎり、緻密に貼りかさねることで旅先の風景を表現するだけなく、水彩画やペン画、陶磁器の絵付けにも取り組み、その表現は多岐にわたる。

 本展は、山下の生誕100年を記念し、その画業と人生を回顧するものである。代表的な貼絵に加え、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約190点の作品が展覧される。さらに、愛用のリュックサックや浴衣といった関連資料も紹介され、山下の人物像や生き様にも迫る内容となる。

会期:2025年9月20日~11月24日
会場:山梨県立美術館
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
電話番号:055-228-3322
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:9月24日、9月29日、10月6日、10月14日、10月20日、10月27日、11月4日、11月10日、11月17日
料金:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下 無料