今週末に見たい展覧会ベスト15。「大ゴッホ」展から「BIWAKOビエンナーレ2025」まで【6/8ページ】

国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2025

 滋賀県近江八幡市を舞台とした「BIWAKOビエンナーレ2025」が今年も開催される。総合ディレクターである中田洋子のもと、国内外から約70組のアーティストが招聘され、空き町家や歴史的建造物が会場として再生される。会期は9月20日〜11月16日。

 第11回目を迎える今回のテーマは「流転〜FLUX」。万物が流転するなか、それでも「アートは人類がこの世に存在する限り消えることはない」という考えのもと、複数の作品が共鳴するような内容となる。

 今回の会場は、近江八幡旧市街地を中心として、メイン会場となる「近江八幡旧市街地エリア」、琵琶湖を見下ろす眺望に恵まれた聖徳太子ゆかりの霊場として知られる「長命寺エリア」(初会場)、そして琵琶湖に浮かぶ有人島である「沖島エリア」の3エリアから構成される。

会期:2025年9月20日〜11月16日
会場:滋賀県近江八幡市(旧市街地、沖島、長命寺) 
開場時間:10:00〜17:00 ※入場は閉場時間の30分前まで 
閉場日:水(ただし11月12日は開場)
鑑賞パスポート料金:一般 3500円 / 学生 2500円 / 近江八幡市民 3000円 / 中学生以下・障害者は無料(※沖島エリア、長命寺エリアはパスポートは不要)

「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」(兵庫県立美術館

フランク・ゲーリー フランク&ベルタ・ゲーリー邸 1978年
ⒸFrank O. Gehry. Getty Research Institute, Los Angeles(2017.M.66)

 今年3月〜6月に東京・六本木の国立新美術館で開催された「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」が巡回し、兵庫県立美術館で開催される。会期は9月21日~10月19日。

 本展は、1920年代から70年代にかけて建設されたモダン・ハウスに焦点をあて、建築家たちによる住宅設計の革新を紹介するもの。ル・コルビュジエやルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエといった近代建築を代表する建築家たちが追求した、新しい理想の住まいの姿を展開する。

 さらに、会場では住宅展示や雑誌などのメディアによって視覚的に普及した「住まいのイメージ」にも注目し、モダン・ハウスの思想がいかに広まったかを検証する。展示は、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという7つの視点から構成され、とくに選定された14邸の傑作住宅を中心に、図面や写真、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌、グラフィックなどを通して、多角的にその実験の軌跡をたどるものとなる。

会期:2025年9月20日~2026年1月4日
会場:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
電話:078-262-1011
開館時間:10:00~18:00  ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、10月14日、11月4日、11月25日、12月31日、1月1日(ただし、10月13日、11月3日、11月24日は開館)
料金:一般 1800円 / 大学生 1000円 / 高校生以下 無料 / 70歳以上 900円