静嘉堂の名品が勢ぞろい。「修理後大公開!静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」が今秋開催へ【3/3ページ】

 最終章は、岩﨑父子にまつわる静嘉堂ならではの未来の国宝、そして宋元の美術・古典籍で締めくくられる。前期は、文人画家・渡辺崋山の名幅《月下鳴機図》と、それを小彌太が丁寧に摸写し、松方正義が詩を添え双幅とした作品を紹介。後期は、南宋時代の国宝《風雨山水図》や、国宝《曜変天目》、国宝《与中峰明本尺牘》などが展示されるという。

伝馬遠 風雨山水図 国宝 南宋時代(13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 後期展示(11月11日~12月21日)
曜変天目(稲葉天目) 国宝 南宋時代(12~13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 通期展示

 なお、会期中はワークショップや講演会など様々な関連イベントが企画されるほか、同館が毎週木曜日に実施している「トークフリーデー」も引き続き楽しむことができる。足を運ぶ際はこちらもぜひチェックしてみてほしい。

編集部