第2章では、室町時代の屏風や中国宋・元の掛軸などの東洋画が修復後初公開される。東洋絵画には、中国の詩画一致(詩画同源)の思想に倣い、しばしば画中に作者や作品に関わった人々の賛(題や詩文)が添えられていることがあり、これらは宋代以降、文人たちのあいだで「詩書画」の三位一体で鑑賞されてきた歴史がある。ここでも1970年の大阪万博にて出品された作品が展示されるが、それらはすべて詩画一致の作品であったという。

第3章では「未来の国宝」として、幕末明治の画壇の重鎮で、明治中後期に隆盛する「歴史画」の先駆者でもあった菊池容斎による巨大絵画と、中国明清時代の巨大絵画を前期会期にて展示。また後期は、近年修理を終えた2つの重要文化財の屛風と、伝周文《四季山水図屛風》、式部輝忠《四季山水図屛風》があわせて展示されるという。





















