今週末に見たい展覧会ベスト8。アンゼルム・キーファーから大正イマジュリィ、ネルホル展まで【3/4ページ】

「大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションの青春 1900s-1930s」(SOMPO美術館) 

 新宿にあるSOMPO美術館で、印刷技術の革新が進んだ大正時代の独特なデザインやイラストレーションに焦点を当てた「大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションの青春 1900s-1930s」が7月12日から開催される。

 「イマジュリィ」とはフランス語で、ある時代やジャンルに特徴的なイメージ群のこと。1900年代から30年代の日本には、西洋から新しい複製技術が次々に到来し、雑誌や絵葉書、ポスター、写真などに新鮮で魅力的なイメージがあふれた。これらの大衆的複製物は「大正イマジュリィ」と総称され、2004年に学会が結成された。

 その大正イマジュリィ学会の創立会員・役員を務め、近代文学や出版文化の収集・研究を行った山田俊幸が監修した本展。山田の収集品のなかでもとくに大正時代を中心とする約330点が展示される。

会期:2025年7月12日~8月31日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、7月21日、8月11日は開館)、7月22日、8月12日
料金:一般 1500円 / 25歳以下 1100円 / 小中高生、障がい者手帳をお持ちの方 無料

「『深宇宙展~人類はどこへ向かうのか』To the Moon and Beyond」(日本科学未来館) 

 日本科学未来館で、特別展「『深宇宙展~人類はどこへ向かうのか』To the Moon and Beyond」が7月12日に開幕する。

 本展は、JAXA、国立天文台、東京大学をはじめとする日本の主要な宇宙研究開発機関に加え、宇宙開発に携わる多くの企業・団体の協力により実現するものとなる。アルテミス計画のために日本が開発している有人月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型を世界で初公開するほか、「はやぶさ」「はやぶさ2」が持ち帰った貴重な粒子や「H3ロケット」の最先端部フェアリングの実物大模型、大画面で体感する火星ツアー、最新宇宙探査技術とその成果など、新時代の取り組みを一堂に集結させて紹介するという。

会期:2025年7月12日~9月28日
会場:日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2-3-6
電話番号:03-3570-9151(代表)
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:7月15日、9月2日、9月9日、9月16日
料金:大人(19歳以上)2200円 / 18歳以下(中学生以上)1400円 / 小学生以下(4歳以上)700円 / 3歳以下 無料