美術館建築を取り上げる企画展。「美術館建築 ― アートと建築が包み合うとき」が茅ヶ崎市美術館で開催【2/2ページ】

 本展はプロローグ・エピローグと全8章によって構成。プロローグでは範宙遊泳の劇作家・山本卓卓の言葉による美術館「空間の詩」が展開。第1章「地域を考える美術館」では茅ヶ崎市美術館を取り上げ、第2章「その地の素材や技術を活かす美術館」では、内藤廣の島根県芸術文化センターと坂 茂の下瀬美術館を特集。

下瀬美術館 建築=坂 茂 写真=平井広行

 第3章「自然を採り込む美術館」は三分一博志の犬島精錬所美術館と西沢立衛の豊島美術館を、第4章「次世代に伝えていく美術館建築資料」では坂倉準三の神奈川県立近代美術館(現・鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム)とル・コルビュジエの国立西洋美術館、高橋靗一+第一工房の群馬県立館林美術館を取り上げる。

 そして第5章が「建築にまつわるオーラル・ヒストリー」として口述をとりあげ、エピローグ「近隣美術館への誘い」を玉井洋一(アトリエ・ワン パートナー)が担当する。

 本展会期中には建築家による講演会も多く開催される。内藤廣、西沢立衛、三分一博志、坂 茂、山口洋一郎が、茅ヶ崎公園体験学習センター うみかぜテラスと山口が設計した「木熨斗」を会場に講演や対談を行う。こちらは3月1日から申し込みの募集が開始されるので、詳細は同館ウェブサイトを参照してほしい。

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