大阪・万博公園内にある国立民族学博物館で、その創設50周年を記念した特別展「民具のミカタ博覧会―見つけて、みつめて、知恵の素」が開催される。会期は3月20日~6月3日。
「民具」とは、日本国内において、日常の生活で必要なものとしてつくられ、使用されてきた造形物を指す。それらは、研究者が旅をしながら様々な地域の生活文化と出会い、収集されて博物館コレクションへと発展してきた。
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この特別展は、国立民族学博物館と武蔵野美術大学の共同企画として開催されるもの。1970年の大阪万国博覧会のために世界各国で収集された世界の民具と、その同時代に日本文化の多様性に目を向けて、全国規模で収集された武蔵野美術大学所蔵の日本の民具から、選りすぐりの民具が紹介される。
会場では約1300点の資料が展示予定。数多くの切り口から「民具の魅力」やそこから垣間見える「生活の知恵」を探ることができるものとなるだろう。
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また、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、関連企画展として「ヴァナキュラー・比較文化論—国立民族学博物館・特別展サテライト展示—」も開催予定となっている。日本万国博覧会世界民族資料調査収集団(EEM)からタンザニアのマコンデ高原に住んでいたマコンデの人々による彫像を展示し、加えて同学が所蔵するパプアニューギニアの仮面などの海外資料、日本の民俗資料を組みあわせて展示。世界と日本の民具を、生活から生まれる造形=ヴァナキュラーを比較する視点から見つめて、知恵の素を探る機会を創出するという。
なお、どちらの展示でも会期中には様々な関連イベントが実施されるため、参加方法は公式ウェブサイトより確認してほしい。
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