今週開幕
「玉山拓郎: FLOOR」(豊田市美術館)
愛知・豊田市の豊田市美術館で美術家・玉山拓郎の大規模個展「玉山拓郎: FLOOR」が開催される
玉山は1990年岐阜県多治見市生まれ。絵画制作を出発点に愛知県立芸術大学で学んだのち、東京に拠点を移した。早くから立体的な造形や光、映像、音を組み合わせたインスタレーションを展開してきており、近年では「六本木クロッシング2022展:往来・オーライ!」(森美術館、東京)への参加や「NACT VIEW 01」(2022、国立新美術館、東京 ) でのプロジェクト企画、街中でのサイト・スペシフィックな展示などで注目を集めてきた。
本展で玉山は、谷口吉生の設計による豊田市美術館の5つの展示室に、過去最大規模の作品を貫入。全面がカーペットに覆われた、彫刻とも建築ともつかない巨大な「なにか」が現れるという。順路も物語もなく、日常的なスケールがずらされた空間で、人間の経験することそのものを見つめ直すことになる。
会期:2025年1月18日〜5月18日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
開館時間:10:00〜17:30
料金:一般 1200円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下 無料
「髙橋節郎展-我逢人 われ人に逢うなり-」(豊田市美術館 髙橋節郎館)
豊田市美術館 髙橋節郎館で、髙橋節郎館のリニューアルオープンを記念した展覧会「髙橋節郎展-我逢人 われ人に逢うなり-」が開催される。会期は1月18日~5月18日。
漆芸家である髙橋節郎(1914〜2007)の芸術を紹介する豊田市美術館 髙橋節郎館は、1995年11月11日に開館。本展は2024年1月から約1年かけて改装した髙橋節郎館の最初の展覧会となる。
会場では髙橋の「人」と「作品」をあらためて紹介するとともに、髙橋の芸術性に影響を与えた人々にも焦点をあてる。人との出会いや縁を大切に育み、美術と工芸の枠を越えて自らの芸術の糧とした髙橋節郎という芸術家を、禅語である「我逢人(われひとにあうなり)」の言葉で言い表し、作品約50点に書簡や資料を交えて展観するものとなる。
会期:2025年1月18日~5月18日
会場:豊田市美術館 髙橋節郎館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
電話:0565-34-6610
開館時間:10:00~17:30(入館は〜17:00)
休館日:月(2月24日、4月28日、5月5日は開館)
観覧料:一般 500円 / 高校・大学生 300円 / 中学生以下 無料
「パウル・クレー展──創造をめぐる星座」(愛知県美術館)
愛知県美術館でパウル・クレーの大規模個展「パウル・クレー展──創造をめぐる星座」が開催される。会期は1月18日〜3月16日。本展は兵庫・神戸市の兵庫県立美術館に巡回する。会期は3月29日~5月25日
クレー(1879〜1940)はスイス・ベルン生まれ。生前よりその独創的な画風から高い評価を受けており、現在では20世紀前半に活躍した重要な美術家のひとりとして知られている。
本展では、スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座(=コンステレーション)のなかでクレーをとらえ直し、「詩と絵画」「色彩の発見」「破壊と希望」「シュルレアリスム」「バウハウス」「新たな始まり」といった全6章で構成。その生涯にわたる創造の軌跡をたどるものとなる。
会期:1月18日〜3月16日
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(2月24日は開館)、2月25日
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1200円 / 中学生以下無料
「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」(滋賀県立美術館)
滋賀・大津の滋賀県立美術館で写真における「ブツドリ(物撮り)」に焦点を当てた展覧会「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」が開催される。会期は1月18日〜3月23日。
本展のタイトルとなっている「ブツドリ(物撮り)」という言葉は、もともとは商業広告などに使う商品(モノ)を撮影することを言う。この「ブツドリ」を「物」を「撮」るという行為として広くとらえてみると、写真史の中で脈々と続いてきた重要な表現のいち形式と考えることもできる。
本展は「モノ」を撮影することで生まれた写真作品を、この「ブツドリ」という言葉で見なおし、日本における豊かな表現の一断面を探る試みとなる。重要文化財である明治期の写真原板から、文化財写真、静物写真、広告写真、そして現代アーティストの作品まで、200 点以上の写真作品を出品される。
会期:2025年1月18日〜3月23日
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月(祝日の場合翌平日)
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学・小学生 600円
「菊池コレクション 現代陶芸のすすめ」(菊池寛実記念 智美術館)
菊池寛実記念 智美術館で「菊池コレクション 現代陶芸のすすめ」展が開催される。会期は1月18日〜5月6日。
菊池寛実記念 智美術館の設立者である菊池智(1923~2016)は、20世紀後半以降の日本の陶芸作品を精力的に収集した。1983年には自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」をスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリー(米・ワシントン)で開催した。当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成し、日米の貿易摩擦が問題となるさなかに日本の同時代の文化を紹介する展覧会が受け入れられた経験は、菊池がその後、文化事業に注力していく契機ともなった。
本展では、同展出品作をはじめ、1970年代から80年代の作品を中心に日本の現代陶芸の展開を紹介する。
会期:2025年1月18日~5月6日
会場:菊池寛実記念 智美術館
住所:東京都港区虎ノ門4-1-35
電話:03-5733-5131
開館時間:11:00~18:00(最終入館は〜17:30)
休館日:月、2月25日(ただし、2月24日、5月5日は開館)
観覧料:一般 1100円 / 大学生 800円 / 小中高生 500円