今週開幕
エリザベス・ペイトン:daystar 白露
米国出身の画家で、現在はニューヨークとパリを拠点に活動しているエリザベス・ペイトンの新作個展「エリザベス・ペイトン:daystar 白露」が、京都の両足院で開催される。会期は9月8日〜24日。
ペイトンは1965年に生まれ。1987年にニューヨークのアルシア・ヴィアフォラ・ギャラリーで初個展を開催し、その後も独自の展示場所で次々と個展を開催している。2008年にはニューヨークのニュー・ミュージアムでミッドキャリア・レトロスペクティブ「Live Forever: Elizabeth Peyton」を開催し、19年から昨年まではロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーや北京のユーレンス現代美術センター、ロンドンのデイヴィッド・ツヴィルナーなどで個展を開催してきた。
本展は、2017年に原美術館で開催された「エリザベス・ペイトン life 静/生」展以来、ペイトンにとって日本では約7年ぶりの個展だ。会場である両足院は、臨済宗⻩龍派を受け継ぐ龍山徳見禅師によって開山された臨済宗の寺院。昨年に公益財団法人現代芸術振興財団の主催によるハロルド・アンカートの個展「Bird Time」をはじめ、近年はサイトスペシフィックな現代美術の展覧会が数多く開催されている。
会期:2024年9月8日〜24日
会場:両足院
住所:京都府京都市東山区小松町591
開館時間:13:00〜17:00 ※最終入場は16:30まで
料金:拝観料 1000円
「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」(銀座メゾンエルメス フォーラム)
東京・銀座の銀座メゾンエルメス フォーラムで、「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」が開催される。会期は9月7日~2025年1月13日。
内藤礼は1961年広島県生まれ。現在は東京を拠点に活動している。空気、水、重力といった自然がもたらす事象を通して「地上の生の光景」を見出す空間作品を生み出してきた。近年の大型個展としては、「明るい地上には あなたの姿が見える」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018年)、「うつしあう創造」(金沢21世紀美術館、2020年)、「breath」(ミュンヘン州立版画素描館、2023年)などがある。また《このことを》(家プロジェクト きんざ、ベネッセアートサイト直島)、《母型》(豊島美術館)が恒久設置作品として知られる。
本展は、現在東京国立博物館で開催中の同名の展覧会(〜9月23日)と一連の流れを持って構想されたもの。会期を一部重ねあわせながら、ひとつの大きな円環を描くというかたちで展開されるという。
会期:2024年9月7日~2025年1月13日
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階
住所:東京都中央区銀座5-4-1
電話番号:03-3569-3300
開館時間:12:00〜19:00 ※入場は18:30まで ※開館時間が通常と異なるのでご注意ください。
休館日:水
料金:無料
広島竹原芸術祭2024
広島・竹原市で歴史的建造物を舞台とした芸術祭「広島竹原芸術祭2024」が開催される。会期は9月14日〜10月6日。
瀬戸内海に面した広島県竹原市は、平安時代に京都下鴨神社の荘園として栄えた。江戸時代には製塩業が盛んになり「浜旦那」と呼ばれた商人たちが文化や芸術、学問を支えてきた。同市のシンボルともいえる町並み保存地区には、江戸から昭和初期までに建てられた歴史的建造物が残され、町の歴史を今日に伝えている。
広島竹原芸術祭は、これらの貴重な建造物とアートのコラボレーションを通じて非日常的空間を創出するアートイベント。4回目の開催となる今回は、テーマを「記憶の地層」として、家の歴史に向き合いながら、作品を通して様々な記憶を表出させるアーティストを集める。参加アーティストは安達響、岩崎貴宏、島村凜、竹村京、ちぇんしげ、百崎楓丘。キュレーターは東京藝術大学准教授の荒木夏実が務める。
会期:9月14日〜10月6日
会場:広島県竹原市各所
開館時間:10:00~16:00
休館日:会期中無休
料金:一部有料(旧森川家住宅 400円、旧松阪家住宅 300円)