ARTISTS
エリザベス・ペイトン
Elizabeth Peyton
エリザベス・ペイトンは1965年アメリカ・コネチカット州生まれ。スクール・オブ・ヴジュアル・アート(ニューヨーク)卒業。93年チェルシー・ホテルの一室で肖像画を展示して話題を呼び、「ニュー・フィギュラティヴ・ペインティング(新具象派)」の画家として知られる。ニューヨークを拠点に、自身と親密な間柄にある人々や歴史上の人物、カルチャーアイコンといった幅広い対象を雑誌の切抜きや自らが撮った写真に基づき描く。溶きのばした油絵具によってすばやくとらえた絵画やドローイング、版画などを通して自由で現代的な表現方法を追求。90年代のオルタナティヴ・ロックバンド「ニルヴァーナ」のフロントマン、カート・コバーンが眠る姿を描いた《Kurt Sleeping》(1995)は94年のコバーン死後に構想され、現代の聖人画としての一面を持つ。
また《Prince Eagle(Foutainebleau)》(1999)では、中世から近代にかけて歴代フランス国王が住居としたフランス最大の城、フォンテーヌブローの水路を背景に、歩く友人を内省的に描写。異なる時代の人物に対して共通した「近しさ」と「距離」を備えながら、近年では街の風景や静物、オペラからもインスピレーションを得ながら制作している。主な展覧会に「エリザベス・ペイトン」(Gallery Side 2、1997)、「Live Forever: Elizabeth Peyton」(ニュー・ミュージアムなどを巡回、2008〜10)、「エッセンシャル・ペインティング」(国立国際美術館、大阪、2006)、「エリザベス ペイトン Still life 静/生」(原美術館、東京、2017)など。
また《Prince Eagle(Foutainebleau)》(1999)では、中世から近代にかけて歴代フランス国王が住居としたフランス最大の城、フォンテーヌブローの水路を背景に、歩く友人を内省的に描写。異なる時代の人物に対して共通した「近しさ」と「距離」を備えながら、近年では街の風景や静物、オペラからもインスピレーションを得ながら制作している。主な展覧会に「エリザベス・ペイトン」(Gallery Side 2、1997)、「Live Forever: Elizabeth Peyton」(ニュー・ミュージアムなどを巡回、2008〜10)、「エッセンシャル・ペインティング」(国立国際美術館、大阪、2006)、「エリザベス ペイトン Still life 静/生」(原美術館、東京、2017)など。