「森の芸術祭 晴れの国・岡山」がこの秋開催。長谷川祐子ディレクションで国内外40作家参加

今年秋、岡山県北部を中心とする地域において、新たな国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が開催される。

左から、長谷川祐子と出品作家である妹島和世

 2024年秋、岡山県北部を中心とする地域において、新たな国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が開催される。会期は9月28日〜11月24日。

 本芸術祭は、かつて城下町、宿場町として栄えたこの地域に現存する伝統建築や自然から、エコロジー思考、新しい資本の可能性を探ろうとするもの。アートディレクターは金沢21世紀美術館館長・長谷川祐子が務める。

 開催エリアは岡山県内の12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町)にわたり、作品展示は津山(津山城周辺エリア、グリーンヒルズ津山エリア)、奈義(奈義町現代美術館周辺エリア)、新見(満奇洞・井倉洞エリア)、真庭(蒜山エリア)、鏡野(奥津エリア)で展開される。

 参加アーティストは国外18名・国内22名(岡山3名)の40名(13ヶ国)となる。ラインナップは以下の通りだ。

国外アーティストレアンドロ・エルリッヒアンリ・サラキムスージャ、リクリット・ティラヴァニ、タレク・アトゥイ、ジェンチョン・リョウ、ビアンカ・ボンディ、スミッタ・G・S、オウティ・ピエスキ、アシム・ワキフ、ジャコモ・ザガネッリ、ウメッシュ・P・K 、パオラ・ベザーナ、ムハンナド・ショノ、ルシーラ・グラディン、マイケル・リン、エルネスト・ネトほか。

国内アーティスト坂本龍一+高谷史郎、森山未來、川内倫子蜷川実花妹島和世、立石従寛、片桐功敦AKI INOMATA、上田義彦、磯崎新、東勝吉、東山詩織川島秀明、森夕香、八木夕菜、染谷悠子、加藤萌、甲田千晴。
地元アーティスト:太田三郎、杉浦慶侘、江見正暢。

 作家と展示場所は次の通り。

津山城周辺エリア:パオラ・ベザーナ(PORT ART&DESIGN TSUYAMA)、タレク・アトゥイ、片桐功敦、八木夕菜(城東むかし町家)、リクリット・ティラヴァニ、太田三郎、加藤萌、甲田千晴、森夕香(衆楽園)、アシム・ワキフ(津山城)、ジャコモ・ザガネッリ(津山城国際ホテル跡地)、キムスージャ(津山まなびの鉄道館)、ビアンカ・ボンディ、ビアンカ・ボンディ、メッシュ・P・K 、江見正暢(城西浪漫館)、オウティ・ピエスキ(作州民芸館)、エルネスト・ネト(グリーンヒルズ津山)。

奈義町現代美術館周辺エリア:AKI INOMATA、ムハンナド・ショノ、坂本龍一+高谷史郎、磯崎新(奈義町現代美術館)、森山未來(シンボルロード)、レアンドロ・エルリッヒ(屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」)。

満奇洞・井倉洞エリア:蜷川実花(満奇洞)、アンリ・サラ(井倉洞)、杉浦慶侘(ふれあいセンター満奇)、マイケル・リン(まなびの森 新見図書館)。

蒜山エリア:スミッタ・G・S、川内倫子、東勝吉、上田義彦(GREENable HIRUZEN)、妹島和世(勝山町並み保存地区ほか)。

奥津エリア:ジェンチョン・リョウ(奥津振興センター)、立石従寛(奥津渓)。

 今回、初めて国内の芸術祭をディレクションする長谷川は「森は日本の資源。これをいかに使うのかが今回の芸術祭のひとつのテーマとなる。森を共にあるものとしてとらえきたアーティストたちを集めた。一つひとつの場所にレガシーが残せるようにしたい」と語っている。

編集部

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