ARTISTS

川島秀明

Hideaki Kawashima

 川島秀明は1969年愛知県生まれ、91年東京造形大学卒業。95年から97年にかけて比叡山延暦寺での仏道修行などを経て、2001年にアーティスト活動を開始する。初期の作品では、性別や年齢もわからない「顔」のみを空中に漂わせた絵画を発表し、10年頃から人だと判別できるポートレイト作品へと変化。近年は背景のある画面に複数人を描き、それまで一貫して自己の内面に向けていた視点に客観性が加わって新たな展開を見せている。

 これまでの個展に、「Youth」(小山登美夫ギャラリー、東京、2018)、「[2001-2014]」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2018)、「Back and Forth」(Richard Heller Gallery、サンタモニカ、2014)、「Wandering」(Kukje Gallery、ソウル、2009)など。参加した展覧会に、ポチョン・アジア・ビエンナーレ(2007)、「Japanese Experience Inevitable」(ザルツブルク近代美術館、2004)、「Little Boy」(ジャパン・ソサエティー、ニューヨーク、2005)などがある