重要なのはキュレーターの知性と感性。「Ginza Curator's Room」が思文閣銀座で開催へ

美術の文脈を紡いでいく重要な存在としてキュレーターを位置づけ、メインに据えた展示「Ginza Curator's Room」が思文閣銀座で開催される。会期は8月27日~9月11日。

  キュレーターを「過去から未来へという時間軸を見据え、美術の文脈を紡いでいく重要な存在」であると位置づけ、メインに据える展示「Ginza Curator's Room」が思文閣銀座で開催される。会期は8月27日~9月11日。

 思文閣銀座は、本社を京都に構える創業80年の古美術商。日本の古美術品や近代絵画、近代工芸を中心に取り扱っている。

 本展では、毎回ゲストキュレーターを迎え、その目を通して新たな魅力と価値を吹き込んだ「部屋」を展観することができる。「瞬く間に価値が消費される現代において、キュレーターの知性と感性がアートシーンにおいて最も重要だ」という価値観を示すのことが目的だ。

 Ginza Curator’s Roomの第1回目は、文化研究者でありアーティストの山本浩貴による「石をさがして」。山本は「石」を「私たちを取り囲む世界」と定義し、近世から現代に至るまで、芸術家たちがその世界をどのように認識し、描き出そうとしたのかを鑑賞者に思索させる。これらの展示が鑑賞者と世界との新しい関係性の一歩となることを期待したい。

編集部

Exhibition Ranking