神戸ファッション美術館で特別展「デンマーク・デザイン」が開催。デザイン史に名を刻む巨匠の名品が集結

デザインの世界における巨匠を多く輩出してきたデンマーク。その歴史をひも解きながら、デンマーク・デザインの魅力に触れる展覧会が、神戸ファッション美術館で開催される。会期は9月19日~11月8日。

ヴェアナ・パントン 椅子(ハートコーンチェア) 1958

 ハンス・ウェグナー(ヴィーイナ)や、アルネ・ヤコブセンといった、デザイン史に名を刻む多くの巨匠を輩出してきたデンマーク。デンマーク・デザイン博物館の学術協力を得て、デンマークのデザインの歴史をひも解きながらその魅力に触れる展覧会が、神戸ファッション美術館で開催される。会期は9月19日~11月8日。

ポウル・ヘニングスン ペンダント・ランプ (PH アーティチョーク) 1957

 温かく、人間にやさしいと評されるデンマーク・デザインの数々だが、その背景には、脈々と受け継がれてきたデンマークという国の伝統がある。ヨーロッパ諸国の多くが産業の近代化を進めるなかでも、デンマークは手仕事に重きを置き、職人技に裏打ちされた製品生産を重視してきた。同展は、大量生産・消費の現代において、デンマークが受け継いできた価値観を改めて見直す契機にもなる。

ロイヤルコペンハーゲンの皿(ブルーフルーテッド) 1785頃

 展示されるのは、著名なロイヤルコペンハーゲンの磁器をはじめ、デンマーク・デザインの黄金期の名作家具、さらに現代の製品など約200点。「国際的評価を得た最初のデンマーク・デザイン」「古典主義から機能主義へ」「オーガニック・モダニズム ―デンマーク・デザインの国際化―」「ポストモダニズムと現代のデンマーク・デザイン」の4章構成となっており、デンマーク・デザイン史をひも解きながら、その魅力をたどることができる展覧会となっている。

カイ・ボイイスン 玩具(サル) 1951
キビースィ 自転車(PEK) 2015

編集部

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